長崎の古写真考 目録番号:6121 興福寺と麹屋町

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長崎の幕末・明治期古写真考 目録番号:6121 興福寺と麹屋町

HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。

目録番号:6121 興福寺と麹屋町

目録番号:1293 興福寺開山堂と麹屋町(1)  関連作品 目録番号:3864(2)、5637(3)
〔画像解説〕
1864年頃、ベアトが撮った興福寺開山堂と麹屋町の通りである。道路は人力車用に舗装されているが、後方には、後年スロープに改善された石段が見える。幕末の長崎市内の街路の写真として最古のものの一枚である。

■ 確認結果

目録番号:6121「興福寺と麹屋町」は、目録番号:1293「興福寺開山堂と麹屋町(1)」と同じような写真である。興福寺でも開山堂(観音堂)と麹屋町を撮影したもので、タイトルは合わせるべきだろう。
正面の重層の楼閣が、文政8年(1825)に至って荒廃していた開山堂を併合した観音堂である。これは戦災で失われ、現在はそこに民家が建て込んでいる。付近の通りや庭で礎石の一部が今も確認できる。