長崎外の幕末・明治期古写真考 目録番号:3042 神社(9)
HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。長崎以外の気付いた作品も取り上げる。
目録番号:3042 神社(9)
目録番号:3483 石山寺(5)
〔画像解説〕
石山寺(いしやまでら)境内で撮影したもの。平安時代後期には貴族の女性らに信仰され、後には西国三十三所観音霊場の第13番札所として庶民の信仰をあつめた。奥に見える建物は、本堂と蓮如堂。画面には、寺名の由来であるごつごつとした岩山(硅灰石【けいかいせき】)が大きく写されている。
■ 確認結果
目録番号:3042「神社(9)」は、次の目録番号:3483「石山寺(5)」にあるとおり、滋賀県大津市の有名な「石山寺」の境内。「蓮如堂」(重要文化財)とその奥の「本堂」(国宝)を、硅灰石の岩山(国天然記念物)の方から写している。
現在の写真は、「愛知札所めぐり」HPから。滋賀県石山観光協会HPによる説明は次のとおり。
蓮如堂
硅灰石の崖にせり出しで建つ懸造の建物。慶長期に三十八所権現社の拝殿として建てられましたが、後に蓮如上人が祀られるようになりました。