長崎外の古写真考 目録番号:2031 神社の境内(1)

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長崎外の幕末・明治期古写真考 目録番号:2031 神社の境内(1)

HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。長崎以外の気付いた作品も取り上げる。
整理番号46番台の一連の作品を見ている。

目録番号:2031 神社の境内(1)
〔画像解説〕
境内での記念撮影であろう。後ろの人物がこちらの様子をうかがっているのは、写真撮影がまだまだ珍しいものであったからであろうか。被写体と同一人物らしき女性が整理番号46-131の写真に見える。

目録番号:3483 石山寺(5)
〔画像解説〕 
石山寺(いしやまでら)境内の本堂正面から撮影したもの。平安時代後期には貴族の女性らに信仰され、後には西国三十三所観音霊場の第13番札所として庶民の信仰をあつめた。瓦葺の建物(蓮如堂)の奥にみえるのが本堂で、承暦2年(1096)に焼失した後、再建された。

目録番号:2037 春日大社参道(5)
〔画像解説〕
参道を歩く和服姿の女性。同一人らしき人物が整理番号46-125の写真に見える。

■ 確認結果

目録番号:2031「神社の境内(1)」は、奈良市の「春日大社」と思ってタイトル「神社の境内」としているようだ。しかし、この建物は次の目録番号:3483「石山寺(5)」にあるとおり、滋賀県大津市の有名な「石山寺本堂」であろう。「撮影地域:滋賀」となる。

3枚目の目録番号:2037「春日大社参道(5)」に、「参道を歩く和服姿の女性。同一人らしき人物が整理番号46-125(目録番号:2031の作品)の写真に見える」のであるが、鳥居は赤く、これはやはり春日大社参道と思われる。

現在の写真は、「愛知札所めぐり」HPから。滋賀県石山観光協会HPによる説明は次のとおり。
石山寺本堂[いしやまでらほんどう]
巨大な硅灰石の岩盤の上に建ち、外観は一堂のようだが外陣と内陣の2堂が大棟で継がれている。外陣は慶長7年(1602年)淀君寄進の舞台造。内陣は永長元年(1096年)の建築。