長崎外の古写真考 目録番号:1463 神社の参道(1) ほか

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長崎外の幕末・明治期古写真考 目録番号:1463 神社の参道(1) ほか

HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。長崎以外の気付いた作品も取り上げる。

目録番号:1463 神社の参道(1)
〔画像解説〕
相当に大きな神社境内であるが、神社名は未詳。池にかかった石橋、その向こうに本殿が見える。石橋の欄干に寄り掛かってこちらを見ている人物がいるのみで、人の気配はほとんど感じられない。静寂な神社の様子がよく表わされている。

目録番号:3060 西本願寺大谷本廟    関係作品 目録番号: 893 西大谷 ほか
〔画像解説〕
西大谷円通橋西詰より登り坂の参道を東に望む。背後に建つ山門の脇には2本の大きな松がそびえ立つ。円通橋は安政3年(1865)に築造された石橋である。その形より眼鏡橋と称され、幕末から明治にかけて紅白の蓮が眺められる景勝地であった。橋の西詰北側には茶店が建ち、縁台が置かれている。F・ベアド撮影。

■ 確認結果

目録番号:1463「神社の参道(1)」は、「撮影地域:未詳」。「相当に大きな神社境内であるが、神社名は未詳。池にかかった石橋」と画像解説している。石橋の欄干飾りは大きな特徴があり、「橋」から条件検索すると、撮影場所はすぐわかる。

次の目録番号:3060「西本願寺大谷本廟」にあるとおり、ここは神社ではなく、京都市東山区五条橋6丁目にある「西本願寺大谷本廟」。有名な参道の石橋「円通橋」を撮影している。
掲載を略したが、関係作品に目録番号: 893「西大谷」、目録番号:4377「西大谷本願寺円通橋(1)」、目録番号:4381「西大谷本願寺円通橋(2)」がある。

現在の写真は、HP「石橋・眼鏡橋・太鼓橋・石造アーチ橋」京都府の石橋から。現地説明板が次のとおりあるらしい。
この石橋は円通橋と称し、池を皓月池(こうげついけ)と称しています。長さ約40m、幅約6m、橋脚、敷石板、欄干など総て花崗岩の切り石を用いています。橋脚によって作られた二つのアーチが池水に映る姿は、あたかも眼鏡のように見えることから、通称「めがね橋」として、親しまれています。安政3年(1856年)12月に竣工し、当時は「奇行をつくした石橋」として珍重され「花洛名勝図絵」にも紹介されています。    大谷本廟