長崎外の幕末・明治期古写真考 目録番号:2222 和船(6) ほか
HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。長崎以外の気付いた作品も取り上げる。
掲載途中のデータベース整理番号46番台の残り作品は、調査が難しくしばらく保留する。
目録番号:2222 和船(6)
目録番号:5904 沼津の弁財舟
■ 確認結果
目録番号:2222「和船(6)」は、「撮影地域:未詳」、なにも画像解説がない。長崎では心当たりの海岸がなく、撮影場所を探していた。
最近、データベースに目録番号:5904「沼津の弁財舟」が追加して公開され、「撮影地域:沼津」とわかる。
この写真は、以前から放送大学附属図書館所蔵古写真データベースにあり、「日本残像 —写真で見る幕末、明治—」日本ところどころに紹介されていた。同解説は次のとおり。
「沼津の荷船」
日の丸を掲げた弁財船が停泊している沼津の船着場。別名、北前舟とも千石船とも呼ばれた弁財船は江戸期から明治初年までは最も積載量の大きな船だった。この後、蒸気船の出現で次第に姿を消していくことになる。明治20年代の撮影。
現地の現在の写真は、四季山岳会(調布市)HPの2007年度山行報告から。沼津市の海岸に間違いないことを確認した。