長崎外の古写真考 目録番号:3081 灯台のある風景 ほか

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長崎外の幕末・明治期古写真考 目録番号:3081 灯台のある風景 ほか

HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。長崎以外の気付いた作品を取り上げる。

目録番号:3081 灯台のある風景

目録番号:4594 住吉
〔画像解説〕
住吉高灯籠。創建は鎌倉時代末期といわれるが不詳。航海の安全を守る灯台として、また住吉名物として親しまれた。16メートルの高さがあり、楼上からは遠く淡路島が見えたという。昭和
49年(1974)に200メートル西に再建された。明治中〜末期。

■ 確認結果

目録番号:3081「灯台のある風景」は何も解説がないが、目録番号:4594「住吉」の灯籠は同じもので、大阪市住之江区にある「住吉高灯籠」だろう。キーワードが入力されていればすぐわかると思われるし、新しく古写真を所蔵する時は、前の作品に遡って十分な調査をお願いしたい。
現在地の写真は、大阪市HPのイベント・観光/歴史の項から。

「住吉高灯籠」は、昔から大阪の有名な名所。錦絵「浪花百景」 国員画、 「浪花百景之内」貞信(初代)画、「大阪名所」貞信(二代)画により3枚描かれている。
大阪府立中之島図書館が所蔵し、データベースにより画像を公開している。解説は次のとおり。同館の「錦絵にみる大阪の風景」を検索。 http://fukeiga.library.pref.osaka.jp

■名所名:住吉高灯籠     ■現在の市区町村:住之江区
出見の浜にあって、夜間航行する船の目印になった灯台。方角を見失った時に住吉大神に祈るとこの灯籠の灯が煌々と輝いたという。現在は台風により倒壊した灯籠を再建したもので、元の位置から200メートル東に離れた、住吉公園西側の国道26号線沿いにある。