川上さんのロマン“ゆうこう”追跡記録展 11月17日からピースミュージアムで
次のとおり企画展が開催されますから、ご案内します。2001年“ゆうこう”に出会ってから、今なおその謎に挑む川上氏(私の友人)の、ロマン豊かな追跡の記録を紹介。「みさき道」も登場します。
“ゆうこう”を食べたことがありますか
〜川上さんの“温故知新”探訪記〜
“ゆうこう”は柚子(ゆず)・橙(だいだい)・檸檬(レモン)などと同じ仲閒の“香酸カンキツ(みかん)”です。最近発見された新種のみかんですが、「長崎の特産品」として大きな話題と関心を集めています。
誰がいつ植えたのか、どこから来たのか、なぜ「ゆうこう」と呼ぶのか…判っていないのです。それなのに、食の世界遺産と言われる「味の箱船」にまで認定され、一躍スローフード運動の仲間入りを果たしました。
“ゆうこう”を見つけたのは長崎市の川上正徳さん(1943年生・元長崎市職員)です。健康作りを兼ねた長崎半島の「みさき道」歴史路探索の路傍で出合いました。温州蜜柑や柚子・橙とは異なる味と風貌に興味を惹かれた川上さんは…地域の人の協力や専門家に指導を仰ぎながらその分布・歴史・実態を調べました。
その結果、“ゆうこう”は何故か、かつて佐賀藩の領地であった地域やカトリック教徒が多く住んでいた地域に集中していました。また、植物学的な分析などから、どうやら「新種」であることも判りました。
長崎市では特産品・地域振興、環境整備などの面から“ゆうこう”の未来に大きな期待をかけています。
2001年に“ゆうこう”に出合ってから今なおその謎に挑む川上さんのロマン豊かな追跡の記録を紹介します。
<展示協力>
根角博久(農研機構カンキツ研究部):黒川陽子(料理研究家):長崎市「ながさきの食推進室」:長崎・土井首「愛のゆうこう園」:西出津町「フェルム・ド・外海」農園:Mみさき道歩会ほか。 *敬称略
2009年11月17日(火)〜12月6日(日)
● 開館・AM9:30−PM5:30 (最終日・12/6 PM2:00)
● 休館・11/24(火)・30(月)
● 入館無料
ナガサキピースミュージアム
長崎市松が枝町7−15 路面電車「大浦海岸通下車」徒歩3分
電話 095−818−4247 E-mail museum@nagasakips.com