佐賀市(旧市内)に残るアーチ石橋 (2) 道祖元眼鏡橋・夢咲公園眼鏡橋
佐賀市(旧市内)に残るアーチ石橋は、次の記事により伊勢町の「大覚寺参道橋」と松原2丁目の「松原神社北の太鼓橋」をすでに紹介している。
https://misakimichi.com/archives/915
その後、本年2月見つかったアーチ石橋が2橋あり、8月30日佐賀市を訪ねてみた。あわせて夢咲公園の他の桁石橋などを載せる。後は夢咲公園の風景。
道祖元(さやのもと)町ー末広1丁目の「道祖元眼鏡橋」は、贄田氏のまたしても貴重な発見である。佐賀銀行銀楠寮と同末広寮の間の水路に架かる。由緒ある屋敷跡だったと思われる。
兵庫町の「夢咲公園の眼鏡橋」は、公園が平成4年3月竣工しているので、この際、築造されたものである。下内部の奥は石張りのように見えるが、とりあえず石造アーチ橋に分類。
HP「石橋・眼鏡橋・太鼓橋・石造アーチ橋」佐賀県の石橋によるデータは次のとおり。
写真 1〜 9 №4,040 道祖元眼鏡橋(仮称) 2009.02.21
佐賀市道祖元(さやのもと)町−末広1丁目
橋長:3.9m 橋幅:1.1m(上1.3m) 径間:2.5m 環厚:25〜34cm
本堂橋の南側はブロック塀に遮られ、様子がわかりません。
本堂橋から川床に降りると、南側に桁橋が架かっており、その上から辺りを見回すと下流側にアーチらしきものが見えました。アーチですが、コンクリートかもしれません。ここまで近づき、ようやく石造アーチ橋であると確信しましたが、大きな掘り出し物に目を疑いました。
素材は赤石で、上流側の護岸石積みと同じ種類の石です。要石から左右2個目までの輪石には地覆石に合わせて加工がしてあります。特に要石から2番目輪石は壁石と一体となった五角形をしており、非常に特徴的です。輪石と壁石を一体化させることにより、本来ならばとがった三角形になるべき壁石がなく、欠けやすいという欠点を補ったものではないかと思われます。(※参考:長崎市の古橋では、欠けやすい欠点を補った加工がしてあります)
下流側には巨大な一本桁橋が残されており、昔この場所が何だったのか、興味深いところです。
写真 10 №4,041 道祖元一本橋 2009.02.21
佐賀市道祖元(さやのもと)町−末広1丁目
橋長:3.1m 橋幅:0.63m 桁厚:29cm 単径間桁橋
道祖元眼鏡橋(仮称)の下流側に一本桁橋が架かっています。
写真 11〜 16 №4,031 夢咲公園の眼鏡橋 2009.02.21
佐賀市兵庫町大字藤木
橋長:11.2m 橋幅:3.0m 径間:1.85m 拱矢:0.9m 環厚:15cm
夢咲公園のジョギングコース、ウォータースペースに架かっています。
両端は確実に石橋なのですが、内部のこの部分を見ると石が貼り付けてあるようにも見えますが、とりあえず石造アーチ橋に分類します。
写真 17〜 18 №4,032 夢咲公園の石橋1 2009.02.21
佐賀市兵庫町大字藤木
橋長:m 橋幅:m 2径間桁橋
夢咲公園西側のウォータースペースに架かっています。同公園石橋2(写真19)は飛び石。