長崎の古写真考 目録番号:6047 ねずみ島から見た長崎湾口

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長崎の幕末・明治期古写真考 目録番号:6047 ねずみ島から見た長崎湾口

HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。
確認が済んだものをその都度、最新の写真の状況を添えて報告したい。気の向くままの調査のため、目録番号の順は不同である。

目録番号:6047 ねずみ島から見た長崎湾口

■ 確認結果

この古写真はこれまでHPのデータベースで見たことがなく、本年6月新しく追加された作品と思われる。タイトルは「ねずみ島から見た長崎湾口」。「長崎湾口」とは、長崎港の入口、女神方面を普通は言うと思われる。
鼠島(皇后島)の浜から撮影されたものに間違いないが、写真に写っているのは、まったく反対側の福田本町方面である。手前右手は小瀬戸で、左手が神の島。海峡の埋め立て前の姿で、海峡奥に福田本町の山が写っている。

神の島との海峡埋め立てがいつ完成したか明確でないが、昭和年代である。私も満潮時、海峡を小船で通った記憶がかすかにあり、完全に陸続きになったのは、昭和42〜43年頃ではないだろうか。この項は次を参照。 https://misakimichi.com/archives/1694

現在の写真は、鼠島の岸壁から写した。海峡埋立地の背後に写る山は、福田本町方面の尾根である。福田崎の断崖が急激に海へ落ちている。
長崎港口の女神方面とは、最後の写真とおりならない。