「ふるさと」の古写真考 P.64 港と炭坑住宅(高島町・昭和58年)

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「ふるさと長崎市」の古写真考 P.64 港と炭坑住宅(高島町・昭和58年)

長崎市制施行120周年記念写真集「ふるさと長崎市」(長野県松本市(株)郷土出版社2008年12月刊)に収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。
確認が済んだものをその都度、最新の写真の状況を添えて報告したい。気の向くままの調査のため、掲載順は不同である。

懐かしき風景・街並み  P.64 港と炭坑住宅(高島町・昭和58年)
〔写真説明〕
高島町は、長崎半島の西約4.5キロ、面積は1.27平方キロで、炭坑の島として発展した。写真から香焼町や伊王島町、さらに遠く稲佐山や岩屋山など、長崎市の山々も望まれる。(撮影:小池○○氏)

■ 確認結果
高島炭坑は、昭和61年(1986)に閉山。現在の高島港付近を写しているが、実際はニ子島炭坑の埋め立てられ島の姿が残る上子島の高台から撮影されたと思われる。
写真から遠く「稲佐山」や「岩屋山」が望まれると説明しているが、写真のどの山を指すだろうか。確認をしにくいので、以前写しておいた高島の一番高い山「権現山公園展望台」及び香焼島「香焼総合公園展望台」からの長崎の山々の写真を掲げる。
これから判断すると古写真では中央あたり、「沖の島」の右側に写っているピークが「稲佐山」、左側に写っているピークが「岩屋山」となるようである。

最後の写真は、8月23日に高島港近く、岩崎弥太郎の像がある公園から撮影して確認した。