石 橋? (1) 長崎に残る煉瓦造アーチ式石橋 長崎市桜町・銀屋町
長崎市街の中心部、有名な石張りの川、桜町の地獄川と銀屋町のシシトキ川に見事な煉瓦造アーチ式石橋が3つ残っている。観光ガイドやさるく案内になく、ほとんど知られていない。
地獄川の名は、長崎市役所別館のところに「桜町牢」があったことから来ている。市役所別館から長崎市公会堂裏に下る坂道の橋は、下を覗くと煉瓦造石橋である。下流へ行くと、広い道路となった長崎女子商業高校の角の暗渠下にも潜って行くと、煉瓦造石橋が残っている。
シシトキ川は寺町と観光通りの間に流れ、銅座川へそそぐ。弊振坂の通りとなる銀屋町公民角に稲荷橋がある。これも煉瓦造石橋である。中島川に沿った小川となるが、シシトキ川にも小さな石橋が多くあったそうである。
土木学会編「日本の近代土木遺産(現存する重要な土木構造物2000選)」の中に ししとき川下水路・同支線〔樋門・水路〕」は選定されている。完成年は、1887年(明治20年)とあり、それぞれの煉瓦造アーチ式石橋の架橋年も同時期と考えられる。
土木遺産の項、次を参照。 https://misakimichi.com/archives/1200