延命寺・長照寺 長崎市寺町
長崎市寺町通り。延命寺へアーチ型の中門を訪ねた。風格ある石門は「明治三十三年庚子三月建之」(1900)と刻む。山門も長崎奉行所の門が移築されていることが有名。現在の山門は修復されたもので、扉だけが当時のままだという(「長崎県の石門を訪ねて」から)。
同寺の前に料亭「一力」。長照寺との間の坂は、もう1つの「幣振坂」。背後の墓地に大クスが数本見える。長照寺も訪ねた。
長崎webマガジン「ナガジン」の、発見!長崎の歩き方「寺町界隈ぶらり散歩道」による両寺の説明は次のとおり。
医王山遍照院 延命寺(真言宗御室派)
元和2年(1616)長崎奉行 竹中采女正重次の援助で僧・阿門利(あじゃり)龍宣が開山。
境内には、手に数珠を持ち静かな祈りを捧げる弘法大師が88体並ぶ「八十八大師」がある。それぞれに表情や大きさは微妙に違い、味わい深い。
実話から今に伝わる「健康観音」は、昭和の初期、自分の病気回復を祈願して毎日寺に参拝する事を日課に決め、10年間続けた男性が10年毎に3つの観音像を寄進。健康になった話から名付けられた。
光栄山 長照寺(日蓮宗)
元は寛永8年(1631)本蓮寺開山、日恵が創建。弟子の日與を開基とした。西川如見(じょけん)の墓(市指定史跡)。境内にある水徳浄行菩薩は、この菩薩様の頭から水をかけて清め、体の治してほしい所と同じ所をタワシでこすると病気が治るといれているとか。