飛瀬下にもう1つの水路橋が見つかる 東彼杵郡波佐見町
全国の石橋を研究する「石橋・眼鏡橋・太鼓橋・石造アーチ橋」のHP氏から、12月初めに波佐見町折敷瀬郷で水路橋が新しく見つかった連絡をもらっていたが、やっと出かけて写してきた。
場所は、波佐見町役場前の道路を約500mほど北へ行く。西海陶器が見える「FIRST FITNESS」の名がある店の前から下の谷間へ下る。小川が排水工事中。小川を渡った新しいコンクリート橋が、”飛瀬の水路橋”という小さな煉瓦造アーチ橋だった。
波佐見町の石橋の次項を参照。 https://misakimichi.com/archives/682
これが壊された代わりに、実はこの下流にも別の見事な石造アーチ橋があったのだ。薮つきでこれまでわからなかった。小川が川棚川(波佐見川)へ流れ込む所。対岸は波佐見中学校である。中学校の対岸通りから気をつけて見ると石橋の姿がわかるのだが、一度この通りを通りながら気づかなかった。
HP「石橋・眼鏡橋・太鼓橋・石造アーチ橋」による説明は次のとおり。水路を辿ると、また珍しいことがあったので、次項とする。
№3,902 飛瀬下の水路橋(仮称) 2008.12.06
東彼杵郡波佐見町折敷瀬郷 橋幅:2.45m 径間:2.64m 拱矢:1.1m 環厚:34cm
波佐見町にお住まいの出口さんからメールを頂きました。「水路がキャノンの排水路になって工事が行われました。“飛瀬の水路橋”と紹介されていた物は跡形ないです。−中略−が、川に流れ込む所にもうひとつ水路橋が壊される事無くそのまま利用されています!」というものです。
早速現地へ向いました。コンクリート三方張りの水路をコンクリートの水路が横断しているところが“飛瀬の水路橋”があった場所です。その下流端に石造アーチ水路橋が架かっています。よくぞ取り壊されずに残ったものです。
下流はすぐ川棚川です。輪石は12列の偶数、要石は少し右側にずれているようです。念のため水路を下流へ約600m、鹿山橋のところまで辿りました。