長崎の古写真考 目録番号:5301 南山手より長崎港湾奥を望む

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長崎の幕末・明治期古写真考 目録番号:5301 南山手より長崎港湾奥を望む

HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」に収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。

目録番号:5301 南山手より長崎港湾奥を望む

■ 確認結果

古写真のタイトルは「南山手より長崎港湾奥を望む」。撮影場所は「南山手」だが、具体的な場所の説明がない。はたしてどのあたりから撮影されたのだろう。
港内には多くの船が停泊している。中央右下に三角旗の旗竿が見え、洋館を1棟確認できる。これが大浦天主堂の横坂、車が登る現在の三菱重工長崎造船所外国人住宅となっているところではないか。

湾奥に右から金比羅山の尾根、左から稲佐山の尾根が下りている。さらに奥の山並みの重なりを合わせると、現在の「長崎市南山手地区町並み保存センター」先の「KKR長崎ニューグラバー」ホテル(南山手町4−26 平成18年6月廃止)建物前と思われる。

「須加五々道美術館」の上で、道がちょうど曲がり角となり、港内の展望が良い。このあたりの外国人居留地が造成される前であろうか。古写真は松林の中の道である。
一段上となる現在の「長崎グラバー園」出口付近の道路まで上がると、最後の写真とおり、山の重なりが合わなくなってくる。