塔の首遺跡 対馬市上対馬町古里
比田勝港から県道182号線により泉を経由して鰐浦方面へ向かうと、すぐのところの古里地区の左方高台に「塔の首遺跡」がある。
長崎県HP「長崎県の文化財」による説明は次のとおり。
塔の首遺跡 史跡(国指定)
指定年月日 昭和52年2月17日 所在地 上県郡上対馬町大字古里字在所陽
管理団体 上対馬町
上対馬町比田勝港の北東、西泊湾をのぞむ低い旧岬上にある弥生後期の墓地で、箱式石室4基からなる。銅釧(どうくしろ 腕輪)・各種の玉類、8000個におよぶガラス小玉・広形銅矛・方格規矩文鏡(青銅鏡)・小鉄斧等、多数の遺物が棺の内外から発見された。
特に注目されるのは、第3号棺から発掘資料としては初例の広形銅矛2点があり、しかも弥生式土器および韓国陶質土器とともに発見されたことである。このことは、広形銅矛の年代が明確になったこと、韓国の土器と日本の土器の年代比較が可能になったことを意味し、日韓文化の交流を如実に示すものとして注目される。