椿山神社のイヌマキ 壱岐市芦辺町箱崎中山触
芦辺港から右方の県道23号線へ出て左折。国分方面へ少し向かうと、すぐ左手にあるのが「鏡山神社」である。
イヌマキは社殿前の広場左側に立ち、神社周りの林にもイヌマキの大木が数本あった。
芦辺町「芦辺町史」昭和50年刊、第9章芦辺町の文化財972〜973頁による説明は次のとおり。町の未指定文化財。
椿山神社のイヌマキ 箱崎中山触 鏡山神社所有
暖かい地方の山村に自生している常緑高木で、枝は広がり老木ではしばしば下に垂れている。樹皮は灰白色で、浅い縦裂ができ薄片となって落ちる。葉はへんぺいな線形又は皮針形で、先端は鋭くとがり全緑で皮質表面は深緑色、裏面は淡緑色であり中央の葉脈が隆起している。雌雄別株で5月に開花する。マキは材として、床柱など建築器具用として広く利用されている。
鏡山神社のマキは雄株で、樹形はあまりよくないが、樹齢においても大きさにおいても壱岐のマキの中では最大のものである。
目通り 3.60m