鬼屋窪古墳  壱岐市郷ノ浦町有安触

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7

鬼屋窪古墳  壱岐市郷ノ浦町有安触

郷ノ浦港から国道382号線により勝本方面へ向かう。柳田交差点から「猿岩」への県道59号線に入る。沼津中学校まで来ると、角に「鬼屋窪古墳」の案内標識があり、左折してこの道を行く。最後は標識に従い細い農道へ入る。田と池のある谷間に出、右手に「鬼屋窪古墳」がある。

墳丘の封土が取り除かれて、石室だけが露出しこんな姿となっている。長崎県内で初めて発見された装飾古墳という。線刻画らしいのは確認できたが、よく写せなかった。
(線刻画は、壱岐の自然と文化遺産研究保存会HP「ようこそ 壱岐へ」を参照)
郷ノ浦町「郷ノ浦町史」平成10年刊、第三編文化財254頁による説明は次のとおり。

鬼屋窪古墳  町指定文化財 一基

鬼屋窪古墳は、形状は円墳で、古墳時代後期(7世紀)の古墳である。当墳は捕鯨の線刻画をもつ装飾古墳である。線刻画は第一袖石部南側の西側壁と東側袖石部の2ヶ所にみられる。
西側壁は壁面のほぼ中央部に舳先を南に向け8本の櫂をつけた一隻の舟が描かれている。舟の前方には鯨が描かれ、捕獲してある。東側袖石部は6隻の舟がみられたが、現在は判別し難い。
石室は従来単室とされていたが、袖石の状態からみて、複室構造の横穴式石室と考えられている。石室の長さは4.11mである。