彼杵の古墳(ひさご塚) 東彼杵郡東彼杵町宿郷
国道34号線の東彼杵交差点から右折し、東彼杵町の中心へ入るとすぐ左手にある。一帯は歴史公園「彼杵の荘」として整備され、ひさご塚や石室の奥に東彼杵町歴史民俗資料館があり、副葬品などを展示している。
公園には、そのほか切間石・旧家岳中邸・しだれ桜・体験工房などあった。
長崎県HP「長崎県の文化財」による説明は次のとおり。
彼杵の古墳 県指定史跡
指定年月日 昭和25年4月10日 所在地 東彼杵郡東彼杵町宿郷字古金屋道上
所有者 国
長崎県の代表的前方後円墳で、規模は県内最大級。彼杵川河口、大村湾に面した砂礫丘上、標高2m程に位置する。主軸はN62°Wを測り、後円部側にカサンガン(重棺)古墳が位置する。
全長58.8m、後円部直径37.7m、高さ6.3m、くびれ部幅11.0m、前方部長さ21.1m、幅18.5m、高さ2.6mを測り、前方部の低い古式の墳丘形態を呈する。前方部が著しくくびれており、通称「ひさご塚」の由縁である。
墳丘上に埴輪の樹立は確認できないが、裾には人頭大の葺石が良好に残存している。埋葬施設は後円部上に2基検出され、副葬品には銅鏡1面、ガラス製小玉(300点ほど)や鉄鏃、鉄剣、鉄斧、刀子などの鉄製品もみられる。
5世紀前半頃の築造で、墳丘が復元され、隣接する東彼杵町歴史民俗資料館では副葬品などが展示され、古墳の墳丘とともに自由に見学することができる。