和銅寺の十一面観世音菩薩立像と仁王像  諌早市高来町法川

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和銅寺の十一面観世音菩薩立像と仁王像  諌早市高来町法川

高来町の「和銅寺」は、元明天皇の勅願により和銅元年(708)行基が創建したので、和銅寺と名付けられたと伝えられる。全国的にも珍しい年号寺名の寺である。
開創千三百年祭が、本年5月行われた。本尊は十一面観世音菩薩立像。50年に1回しか開帳されない秘仏。県指定有形文化財である
境内には戦国時代、西九州を席巻した龍造寺隆信が島原出陣前にこの寺に滞在し、島津軍に敗れて討死したと伝えられている石塔の墓もある。

国道207号線により高来町へ向かう。JR湯江駅手前のガード下をくぐり町の中心に入る。大きな寺があるが、この寺は光宗寺。同寺の前を通り旧道を諫早方面へ約500mほど戻ると、橋を渡った高台に「和銅寺」がある。
長崎県HP「長崎県の文化財」による十一面観世音菩薩立像の説明は以下のとおり。写真は開創千三百年祭パンフレットから。

もう1つ関心があったのは、仁王門でなく本堂入口の両脇廊下に置かれた仁王像2体。朽ちかけた姿を今のうち写真に収めておきたかった。
境内の広場に珍しいムクロジの大木。奥にスタジイもあったが空洞ができ、枯れかかっていた。

和銅寺の十一面観世音菩薩立像  県指定有形文化財・彫刻

指定年月日 昭和48年5月18日 所在地 北高来郡高来町法川名20 所有者 和銅寺
十一面観世音菩薩は、頭部に十一面の顔をあらわしている変化観音の一つである。この像は、クス材を使用した木造りであるが、後補箇所も少なく、保存状態もよい。
室町時代の彫像で、引締まった容貌や美しい素木仕上げは、県下の十一面観世音像の代表作の一つと数えてよい。