諫早公園のミサオノキとヒゼンマユミ  諌早市高城町

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諫早公園のミサオノキとヒゼンマユミ  諌早市高城町

諌早公園一帯は、諫早市城山暖地性樹叢として国指定天然記念物に指定されている数十種の暖地性植物に覆われた緑豊かな丘陵地である。
公園内には、樹齢600年を越すクスの大木などがあり、本明川から移築された国指定重要文化財の眼鏡橋から城山へ遊歩道を上って行くと、途中にミサオノキが見られる。

山頂の広場に大クスが立ち、付近一帯にヒゼンマユミをはじめタブノキ、ムクノキ、スタジイ、ツガなどの大木がある。
Otoji.K氏HP「長崎の名木」リストの中の説明は次のとおり。
「諌早公園の大クスと高城回廊の巨樹」は、先の項を参照。
https://misakimichi.com/archives/381

ミサオノキ( Randia cochinchinensis )

アカネ科ミサオノキ属 常緑低木
葉は対生し濃緑色の卵状楕円形〜長楕円形。革質で葉先は尖る。基部はくさび形。側脈は7〜8個。葉裏は淡緑色〜灰緑色。托葉は線形。
5月頃、集散花序の淡紅色を帯びた白い花を咲かす。花冠は筒状で花弁は5裂し反りかえる。雌しべは棒状でつき出る。
果実は7mmほどで赤紫褐色で秋に黒く熟し、翌年の晩春まで枝につく。
紀伊半島から四国・九州・沖縄に分布。原産地は熱帯アジア・太平洋諸島。
諫早市諫早公園のミサオノキ。花は5月中旬。果実は11月と1月下旬。

ヒゼンマユミ(肥前真弓)

ニシキギ科ニシキギ属 常緑小高木
葉は対生で、卵形〜長楕円形で縁にはまばらに浅い鋸歯がある。薄い角質で光沢がある。普通のマユミは落葉樹である。4〜5月、柄がある集散花序をだし、黄緑色の小さな花を咲かす。朔果(さっか)は球形で4稜がある。淡黄褐色に熟すると裂けて、赤褐色の仮種皮に包まれた種子が現われる。
諫早公園にあるヒゼンマユミ。花は5月。黄褐色の蒴果をつけていて、風鈴のようで美しい。蒴果は12月。
園内にはこのような高木のヒゼンマユミが数本あり、その種から育ってきたと思えるヒゼンマユミが多数ある。ヒゼンマユミは南方系の木で珍種といわれている。明治39年、千葉常三郎氏がここで発見した。「諫早市の木」に選ばれている。
諫早市役所の敷地内にもヒゼンマユミの大木がある。