本河内高部(水道)堰堤 長崎市本河内町
JR長崎駅前から「蛍茶屋」行き電車、または国道34号線により諏訪神社前馬町交差点を通って「蛍茶屋」まで行く。
国道をそのまま進み、「妙相寺入口」バス停から左の道に入ると、国道高架下に「本河内高部浄水場」があり、裏側に本河内高部(水道)堰堤がある。新堰堤が上流側に建設され、新堰堤上を通って一周でき、貯水池や浄水場を見学できる。
貯水池の底には、市指定有形文化財「まぼろしの石橋」が眠る。新堰堤は嵩上げして造られ、渇水期でも永久に姿は見られないと言う。
参 照 https://misakimichi.com/archives/405
土木学会編「日本の近代土木遺産(現存する重要な土木構造物2000選)」の中より、九州での河川、道路を主とする公共的な土木施設を紹介した社団法人九州建設弘済会HP「土木遺産 in九州」長崎県の中の説明は次のとおり。
本河内高部(水道)堰堤 長崎県長崎市本河内町 〔堰 堤〕
日本初の水道用ダム、左右に分かれた石階段がある。
所在地・完成年等
●所在地:長崎県長崎市本河内町
●完成年:1891年(明治24年)完成、1923年(大正12年)嵩上げ
●設計者:吉永長策
●施工者:不明
●管理者:長崎市水道局
●文化財指定等:
施設の形式・諸元
●高さ:18.15m
●延長:127.27m
●形式:アースダム
遺産の説明(社会的背景・歴史的・文化的価値など)
本河内高部堰堤は、明治24年に完成した日本最初の近代水道ダムです。長崎では、横浜、函館に次いで、我が国3番目の水道施設が建設されました。当時の長崎市年間予算の実に倍に当たる30万円を投入して建設されました。
煉瓦製の導水トンネルの両横に管理用階段を配置した格調高い美しいダムです。長崎市民が誇る、長崎市を代表する近代化遺産といえます。
交通アクセス 長崎駅前から「蛍茶屋(ほたるじゃや)」行き、路面電車「蛍茶屋」下車徒歩約15分