出島表門橋デザイン再考を  長崎新聞「声」欄から ( 長崎県 )

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出島表門橋デザイン再考を  長崎新聞「声」欄から

長崎新聞2014年(平成26年)12月21日(日曜日)付「声 みんなのひろば」欄に掲載された長崎市会社役員K.M氏(79)の意見。文化庁がこの計画をほんとうに許可するのだろうか。後世に禍根を残す復元だろう。河川防災上で問題があるなら、眼鏡橋のように水流の一部を変えるなど、知恵を出すべきだろう。
この項は、本ブログ次を参照。 出島の表門橋「旧出島橋」は、アーチ式石橋だった
https://misakimichi.com/archives/3978

出島表門橋デザイン再考を   会社役員 K.M(79)    

出島表門橋の復元計画が進み、先般地元説明会で橋についての質疑応答がありました。かたや出島敷地内では第3期出島復元整備事業として6棟の建築が着々として進んでおり、2016年秋には表門橋の供用開始を含め、往時の姿が見られると楽しみにしています。
ところが、表門橋のデザインについては当時とは想像もつかぬイメージデザインが提案されていました。出島復元は橋を含めての話で、今回の整備は観光長崎の目玉としてアピールするチャンスです。
中島川には擬宝珠(ぎぼし)を付けた石橋が最も似合い、出島表門橋も19世紀初頭をほうふつとさせる設計にしてこそ史跡としての意義があると思います。
川原慶賀による出島絵図や歴史的資料が多岐に存在しており、それらを参考にして当時をよみがえらせるべきではないでしょうか。江戸町側から表門橋に足を踏み入れ、タイムスリップしながら出島を訪ねる、まさに歴史への第一歩と言えましょう。
1996年には出島史跡整備基金が設立され、募金活動まで行われました。それに応えるためにも表門橋のデザインについては議論すべきで、再考を求めてやみません。(長崎市)

出島復元「2050年目標」は、長崎市に整備審議会が提言をしている(朝日新聞2014年3月5日)。「出島表門橋架橋プロジェクト」は、長崎市HPを参照。表門橋デザインは、写真のとおり。
http://www.city.nagasaki.lg.jp/syokai/792000/792600/p025477.html