清水篠井手用水路隧道 南九州市川辺町清水
清水磨崖仏の岩屋公園内となっている。現地説明板は、次のとおり。
清水篠井手用水路隧道
この隧道は、江戸時代の寛文3年(1663年)万之瀬川から下流の水田約15ヘクタールに水を引いた際の用水路の一部として掘られたものです。用水路延長約446m(約245間)の内、隧道部分は東西に約173m(約95間)であります。
三百数十年余も前の掘削機械のない時代に、人力のみで隧道を掘り進むのは大変な難工事であったことは容易に推測されます。この時代には測量機器も無かったため、ローソクの火を使って工事を進めたと言い伝えられており、当時の人々の苦難・苦労が偲ばれます。
又、他の用水路部分と違い、ここだけをなぜ隧道としたのか疑問でありますが、今ではもう知る由もありません。
悠久の時が流れた今でも、用水路は清らかな水を湛え途絶えることなく流れ続けております。