清水磨崖仏  南九州市川辺町清水薬師

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清水磨崖仏  南九州市川辺町清水薬師

鹿児島県教育委員会HPの「鹿児島県の文化財」による説明は、次のとおり。清水磨崖仏へは2連の石橋「偲橋」を渡って行くが、これは表面に石板を貼り付けたRC橋である。
先の崖下の遊歩道は崩落の危険あり、通行禁止となっていた。鎌倉時代の磨崖仏も下流の橋側から行く。

清水磨崖仏
【所在地】南九州市川辺町清水薬師
【種 別】県指定史跡
【指定年月日】昭和 34 年6月 10 日

川辺町清水の川沿いの景勝の地にある。高さ約20m,全長約 400m の岩壁に,点々と 200基の五輪塔,宝篋印塔,板碑等の線刻・浮彫り等がある。中でもほぼ中央にある高さ 10mに及ぶ大五輪塔には,その左右に 2,000 字に及ぶ墨書の梵字を残している。また,その右方やや離れて刻まれている月輪大梵字や,その前面下部の梵字板碑は,本磨崖仏群中でも古いものであろう。
『川辺名勝志』によると,月輪大梵字横に弘長4(1264)年彦山住侶の刻銘のあったことが記されている。また,左方に離れて刻まれている宝篋印塔には永仁4(1296)年平家幸,平重景が比丘尼清浄の供養の目的で刻んだ旨が記されている。
その後,室町期から近世,明治に至るまで,時に応じて追加刻銘され,現代に残るような大規模な磨崖仏群が成立した。その数量の多いこと,様式の多様なこと,時代の長期にわたること等の点から,本県屈
指の大規模な磨崖仏群であり,中世の生活や信仰を知る貴重な資料である。