先山(せんざん)・千光寺 兵庫県洲本市上内膳
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』による説明は、次のとおり。
洲本市街から県道125号で西へ。下加茂交差点から五色への県道46号に入る。神戸淡路鳴門自動車道の手前から、県道465号へ入る。自動車道ガード下をくぐり、登って行くと、千光寺下の駐車場へ着く。
後ろの写真は、桑間交差点角の「先山道」標石。広田橋と鮎屋川ダムから望んだ先山。
先 山
先山(せんざん)は、兵庫県の淡路島中部にある標高448mの山。洲本市上内膳に位置する千山山地の最高峰。愛称は淡路富士[1]。
概要
山名は国生み神話でイザナギ・イザナミの二人の神が淡路島を創ったときに、最初にできた山がこの先山であるとされることから[1]。
領家変成帯の花崗岩でてきていて西側は緩やな津名丘陵が続き、東側には南北に通る先山断層を挟んで大阪層群の丘陵が広がっている[2]。
山頂の展望台からは大阪湾はもとより四国まで望むことができ「洲本八景」の一つに数えられ[3]、 また本山と諭鶴羽山(608m)、柏原山(569m)で「淡路三山」とも呼ばれる。
1804年(文化元年)、谷文晁が出版した『日本名山図譜』は全国の著名な87の山を水墨画で描いたものだが、この中に大阪湾を隔てて望んだ先山が富士山のような姿で描かれている[4]。
千光寺
山頂には淡路島第一の名刹、先山千光寺が建つ。本尊は千手観音。縁起によると大猪に化身した観音菩薩に導かれた狩人が開基したとされ、境内には狛犬ではなく神使として猪が置かれている[3]。
梵鐘は弘安6年(1283年)の銘があり国の重要文化財である。本堂の鰐口は天文15年(1546年)のもの。また仁王像は運慶の作であるといわれる。古くから信仰を集めており、今も大晦日の夜の「除夜詣」から正月の初詣にかけて賑わう[1]。
アクセス
頂上の千光寺まで北側から車道が通じ駐車場がある。また南東側には麓からの参道がある。