大正十一年頃のガラス写真 103 英彦山と愛宕山

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大正十一年頃のガラス写真 103 英彦山と愛宕山

「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。

「大正十一年頃のガラス写真」
103  (英彦山と愛宕山)

■ 確認結果

「ガラス写真」とは、感光する写真乳剤を塗ったガラス板を写真機にセットして撮影した後、乾板をもとに写真を焼き付ける。フィルムが普及する前の明治から昭和にかけてよく使われた(朝日新聞キーワード解説)。
スタジオアートアイ制作CD「大正十一年頃のガラス写真」は、長崎を撮影していると思われる
308枚の写真。整理番号のみで、撮影地はまったくわからない。心当たりの場所を探してみる。

整理番号103に写っているのは、山の形から右は英彦山(標高403m)、左は愛宕山(標高
224m)であろう。昔の茂木街道でピントコ坂を上がり、田上へ少し下りかける現在の「上小島5丁目バス停」あたりから撮影していると思われる。
英彦山と愛宕山との奥には、烽火山が見えるはずだが、このガラス写真ではボヤけて、撮影地ははっきり確認できない。