大正十一年頃のガラス写真 127 八釼神社から清水寺
「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。
「大正十一年頃のガラス写真」
127 (八釼神社から清水寺)
■ 確認結果
「ガラス写真」とは、感光する写真乳剤を塗ったガラス板を写真機にセットして撮影した後、乾板をもとに写真を焼き付ける。フィルムが普及する前の明治から昭和にかけてよく使われた(朝日新聞キーワード解説)。
スタジオアートアイ制作CD「大正十一年頃のガラス写真」は、長崎を撮影していると思われる
308枚の写真。整理番号のみで、撮影地はまったくわからない。心当たりの場所を探してみる。
整理番号127の写真左上に写っているのは、長崎市鍛冶屋町の「清水寺」であろう。撮影地を探すと、昔の茂木街道を正覚寺から進み、高島秋帆旧宅の先となる東小島町「八釼神社」の上祠のあるあたりから撮影していると思われる。