大正十一年頃のガラス写真 128ほか 広馬場
「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。
「大正十一年頃のガラス写真」
128,175 (広馬場)
■ 確認結果
「ガラス写真」とは、感光する写真乳剤を塗ったガラス板を写真機にセットして撮影した後、乾板をもとに写真を焼き付ける。フィルムが普及する前の明治から昭和にかけてよく使われた(朝日新聞キーワード解説)。
スタジオアートアイ制作CD「大正十一年頃のガラス写真」は、長崎を撮影していると思われる
308枚の写真。整理番号のみで、撮影地はまったくわからない。心当たりの場所を探してみる。
整理番号128,175は、湊公園近く現長崎市籠町の「広馬場」の風景と思われる。道路の反対側に渡り、カメラの向きを変えて撮影しているようである。
整理番号175は、新地籠町通りの「十軒蔵」が写っており、すでに次の記事としている。
https://misakimichi.com/archives/3679
青線囲みの丸屋根「公衆トイレ?」(現在もこの場所に、改築された公衆トイレがある)と、「右側建物」(バス待合所のよう?)及びその板壁に取り付けている「広告看板」は、同じであろう。
したがって、整理番号128も、湊公園近く「広馬場」の風景と判断できる。現在の写真は、ローソン長崎湊公園前店あたりから確認した。