三和の散策 (5) 藤田尾の風景・史跡 長崎市藤田尾町
長崎市の三和地区は、市街から南西に突き出した長崎半島の中央部に位置する。三和の散策(5)は、藤田尾の風景・史跡。藤田尾は寺岳の裏側。為石から県道34号線で行く。
茂木村であった藤田尾名は、昔から為石村と日常生活のあらゆる面で関わりが深く、昭和22年茂木町と住民の懇願によって為石村に編入された。
昭和30年2月、蚊焼・為石・川原三村合併で「三和町」が誕生。平成17年1月4日、長崎市に編入された。
藤田尾古道の国道出口付近、飛瀬海岸の三ツ瀬、飛瀬海岸道に残る公領・佐賀藩の天保8年(1837)領界目印石(2本ある)、藤田尾金山海岸の金鉱坑道跡、藤田尾コミュニティーバス終点、藤田尾海岸の釣岩場を望む、氏神の1人三浦水源を祭る八幡さまの屋敷跡、藤田尾のヤブツバキ(長崎市指定天然記念物)、橋名に残る夫婦石、部落の氏神三氏を祭る森山神社、藤田尾川河口の大正7年石橋架橋記念碑、大水害ですぐ流された石橋の築石跡、堤の内の大石垣(猪垣)跡、干藤尋常小学校跡と藤田尾トンネル、津々谷の滝、水量があるときの同滝の姿
「藤田尾のヤブツバキ」「津々谷の滝」の現地説明板は次のとおり。ほかは荒木新氏稿「藤田尾余聞」ほか各記事を参照。 https://misakimichi.com/archives/494
写真 11〜 市指定天然記念物 藤田尾のヤブツバキ
指定年月日 平成17年8月22日(旧町指定年月日 平成元年3月16日)
所在地 長崎市藤田尾町472番地
樹齢約300年(推定)、樹高約11m、根回り約2.8mを測る。根元より幹は2つに分かれ、地上約2mのところから大枝を出している。樹勢は極めて旺盛である。この地域はヤブツバキの古木が多く、その中でもこの木は最大のものである。 長崎市教育委員会(平成20年2月設置)
写真 20〜 津々谷の滝(つづやのたき)
津々谷の滝は、新四国霊場であり、昭和2年に薬師如来像が建立されたのを初め、昭和7年から昭和9年にかけて普賢菩薩像、弘法大師像、不動尊像が建立されている。また、最近では十三仏の石像が寄進され、霊場としての崇敬地となっているほか、八郎岳の鹿が水を飲みに姿を見せることもある。 ●4月21日…弘法大師の命日 ●9月28日…不動明王の命日