長崎の巨樹・名木 (壱岐・対馬)」カテゴリーアーカイブ

壱岐の鏡岳神社社叢  壱岐市郷ノ浦町初山東触

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壱岐の鏡岳神社社叢  壱岐市郷ノ浦町初山東触

壱岐島の最南端の方となり、「初瀬の岩脈」海岸入口前が鏡岳神社である。郷ノ浦町の国道382号線沿いから岳ノ辻にいったん登り、若松経由で初瀬へ下っていくのが、案内標識が整備されてわかりやすい。
鏡岳神社の前に駐車場があり、正面の鳥居奥が小半島となり、「鏡岳神社社叢」を形成している。左手の民家の前を通る坂道と越すと岩脈の海岸へ出る。
長崎県HP「長崎県の文化財」による説明は次のとおり。

壱岐の鏡岳神社社叢  県指定天然記念物

指定年月日 昭和48年9月4日  所在地 壱岐郡郷ノ浦町初山東触字花川1587
所有者 鏡岳神社
この社叢は、壱岐の南端近く、突出した小さな半島の全体をおおっている。海抜は50m程度、山腹にはスタジイを優占種とする照葉樹林が発達している。そのほか、クロガネモチ・ヤブニッケイ・ホルトノキ・モッコクが林冠を形作り、林内にはトベラ・サンゴジュ・ネズミモチ・ハマビワ・ハクサンボク・ヒサカキ・マサキ・アオキ・ギョクシンカズラなどの常緑低木、林下にはベニシダ・テイカカズラ・ノシラン・ビナンカズラ・サカキカズラ・キジョラン・キヅタなどが繁茂する。
かつてシロシャクジョウ・ムヨウラン(ともに白色の腐生植物)、アヤランなどの稀産種が生じたこともある。ギョクシンカはここが分布北限地である。この社叢は海に接する丘陵地の照葉樹林の原型をよく残している、壱岐には数少ない樹林地である。

平人触山川家のエノキ  壱岐市郷ノ浦町平人触

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平人触山川家のエノキ  壱岐市郷ノ浦町平人触

石田町印通寺港から国道382号線により郷ノ浦町へ向かう。約5分ほど行くと町境で郷ノ浦町平人触。県道の右手を見て行くと、一段高い広い草地の真ん中にこのエノキの大木が立っているのがわかる。志原小学校のまだ手前である。
郷ノ浦町「郷ノ浦町史」平成10年刊、第三編文化財254頁による説明は次のとおり。

平人触山川家のエノキ  町指定文化財 一株

エノキはニレ科の樹木で日本国中どこにも普通にみられる落葉高木である。昔から一里塚に植樹したり、神聖木として神社の境内に多くみかける。また壱岐の諺に「左榎に右槐」「東榎に西街道」とあって大吉とされる縁起木でもある。
このエノキも諺通り、左榎に右槐である。壱岐島最大のものである。
幹囲6.05m、樹高11.00mである。