庄野の六地蔵塔 松浦市志佐町庄野免
国道204号線の松浦市街庄野川に架かる「鹿爪橋」から、福井峠を越して佐々町へ出る県道40号線へ入る。「庄野」バス停を過ぎなお行くと、県道左脇に「庄野の六地蔵塔」の案内標識があり、下の田園の中の草場に六地蔵塔が立っているのが見える。
六地蔵塔はよく見るが、県指定有形民俗文化財となるだけ、全体に珍しい地蔵塔であった。
長崎県HP「長崎県の文化財」による説明は次のとおり。
庄野の六地蔵塔 県指定有形民俗文化財
指定年月日 昭和46年9月14日 所在地 松浦市志佐町庄野免島田
所有者 志佐町庄野免
この石塔は、宝珠、笠、龕(がん)、中台、竿の重制。佐賀特型。六地蔵形式多仏石塔の正体である。龕上段は頭光付円頂坐像、うち左宝珠、右執笏の尊像は着冠の閻魔王、下段は舟型光背付円頂坐像である。正面に「逆修(ぎゃくしゅう)」の二字、上竿裏面に「千時天正十四年丙戌十月吉日(1586)一会講衆」と陰刻し、2体像を3面に肉彫りしてあり、全体に十数体の仏像が刻まれている。現在、子供の病気平癒祈願に赤泥を塗りつける風習があり、素朴な民衆の信仰の対象となっている。