松ノ森神社の風景 長崎市上西山町
長崎市上西山町の松ノ森神社は、くんちで有名な諏訪神社参道下段の右手奥の方にある。神社には「従是西諏訪社境内」の標石、大楠、高欄に四神レリーフがある御神橋(桁橋)、県指定有形文化財「職人尽」(現地説明板は次のとおり)があるから、まとめて紹介する。
御神橋は、長崎の石橋の項を参照。 https://misakimichi.com/archives/814
県指定有形文化財 職 人 尽
松森神社外囲いの瑞籬(垣)の欄間にはめこまれた30枚の板に薄肉浮彫りされたもので、図柄はいわゆる職人尽である。正徳3年(1713)、社殿改修の際に奉納されたもので、彫刻者は御用指物師喜兵衛、同藤右衛門である。下絵を描いた画家は不詳であるが、当時の長崎奉行御用絵師小原慶山ではないかと考えられている。天保3年(1832)には、唐絵目利石崎融思が彩色を施した。
職人風俗が精緻に描写されたこの彫り物は、歴史民俗資料としての価値とともに美術品としても高く評価されている。
長崎市教育委員会 (平成18年3月設置)