波佐見の三領石  東彼杵郡波佐見町村木郷

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

波佐見の三領石  東彼杵郡波佐見町村木郷

長崎市では見かけない三角形石柱の三領藩境石。波佐見から有田へ行く県道107号稗木場有田線の佐賀県との県境「峠」から左折して西の方へ車で10分ほど上がった山中にある。岩崎交差点から20分ほど。ずっと道路案内標識があった。最後のすぐそこ60mは歩いて登る。
波佐見町「はさみ100選 ガイドブック」1987年刊65頁の説明は次のとおり。

44.境 石〜三領石(村木郷)…

波佐見は県境の町、以前から藩境の村でした。三領石は、村木峠から西へ入りみかん畑を通り、少し山を登ったところに建っています。高さ7尺1寸(2.15m)幅1尺(30cm)の三角形石柱で、正面に「此三領境東西峯尾続雨水分南大村領 彼杵郡(ごおり)波佐見郷」、右面には同じく「…東西・・・佐賀領 松浦郡有田郷」、左面には「…西北・・・平戸領 彼杵郡早岐郷」と刻まれています。
今から240年ほど前の寛保2年(1742)に三藩の役人が立ち合って建てた境石です。三領石から東へは野々川の一本杉跡の石碑を経て、小樽の仏坂の境石までは、分水嶺が佐賀領と大村領の境です。以前は大松が点々と並んで境を示していたが、境松のない所や枯れた松には、佐賀は角塚、大村は丸塚を交互に築きました。