諌早市有喜の旧県道案内標石
平成19年2月16日はその足で、太平洋戦争の有喜砲台の事前調査に回った。街道歩きのベテラン陸角氏は、有喜にも珍しい標石があると言った。10年ほど前、島原街道歩きで故山口氏と見かけた上の写真の標石。
有喜の町から高台のパルコホテルに上がる旧県道の細い道を行く。ホテルのすぐ下の谷間、古具「田舎家」を過ぎた道分岐に建っていた。15cm角、高さ75cm。正面「右縣道道 ちかみち」、右面「大正八年三月一日建設」、左面「里名在郷軍人中」。根元はグラグラし、石を挟んでいる。
左が旧縣道であるから、今建てている位置はおかしい。陸角氏の記憶も、もう少し手前の道脇でなかったかということだ。簡単に動かされるが、現存されただけよかったと思うほかない。平仮名は良い。