三鈷(さんこ)のマツ  雲仙市小浜町雲仙

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三鈷(さんこ)のマツ  雲仙市小浜町雲仙

雲仙市小浜町雲仙の西入口から小地獄温泉の方へ行く。国民宿舎青雲荘の先に「一切経の滝」入口鳥居があり、ここから下る。滝までは約600m。その途中、250m位下ったところの左手に「三鈷(さんこ)のマツ」2本が説明板とともに立つ。
Otoji.K氏HP「長崎の名木」リストの中の説明は次のとおり。枯れ枝とマツポックリ写真及び「一切経の滝」の説明も同HPから。滝まで下る道にはかなり大きいスギも見る。  

三鈷(さんこ)のマツ

雲仙温泉街の国民宿舎・青雲荘近くから、「一切経の滝」の案内に従って、山を下ると道沿いに三鈷のマツがある。表示板もあり、わかりやすい。5本あるが、3本は枯れて現在2本ある。樹高20m弱ほど。

三鈷のマツとは聞きなれないが、弘法大師(空海)が、唐から帰国する際、密教を広めるにふさわしい地を求めて、大鈷杵(だいこしょう: 両端が三叉になった法具 )を日本に向かって投げた。帰国後、大鈷杵を求めて各地を巡り、高野山の松の木に大鈷杵が掛かっていたことから、その地を真言密教の修行の地としたと云う。その松を「三鈷の松」と呼ぶようになった。
三鈷の松は普通の松と異なり、松葉は三葉だった。松は普通は二葉か五葉。カラマツは20個ほど束生。雲仙の地に三鈷の松があるのは、昔、雲仙は修験道の聖山だったらしく、高野山との交流があったらしい。高野山から移植されたものではと云われている。

枯れ枝が落ちていたが、確かに三葉だ! マツポックリは8cmほど。アカマツやクロマツより細長い。三葉になるマツにシロマツがあるが、中国原産で日本では植物園でしか見られない。樹皮は剥がれて白っぽくなる。…三鈷の松の樹皮とは違うので、三鈷の松はシロマツではない。不思議なマツだ…。三鈷の松から15分ほど下ると、一切経の滝がある。

一切経の滝

肥前風土記には雲仙は高来峰(たかぎみね)として登場する。真言宗の僧・行基が、この地に堂を建て仏道修行の道場として、一切経の経文を筆写して、この地に埋めた(滝に流したという説もある)と伝えられている。 ー表示板よりー
お堂の周囲にはスギの大木が数本ある。お堂の下に滝がある。高さ5mほど。静かな森に滝音だけが響く。県の新観光百選の地に指定されている。