多良山系黒木の大ケヤキ  大村市黒木町

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多良山系黒木の大ケヤキ  大村市黒木町

多良山系黒木の奥深い山中の巨樹探訪。萱瀬の大名スギ、黒木ケ原岳尾根の大モミノキに続き、最後の巨樹となる岩屋越の登山道途中にある大ケヤキを訪ねた。前日は山に雪が降り、多良山系の尾根は雪が残っていた。
大村・鹿島を結ぶ国道444号線。黒木小学校のところで黒木渓谷へ行く道と分かれる。山へ向かって国道はぐいぐい登り、平谷黒木トンネルの入口に来る。写真の左上鞍部が岩屋越。
トンネル右手の踏み跡をたどると、すぐ岩屋越の本来の登山道に出る。5分すると「大ケヤキ」への道である表示板がある。

登山道はしっかりしている。レスキューP「502」を見ながら小沢の3つ目を渡り、切り通しまで来ると大ケヤキは近い。登山道のすぐ左手下に大木が見える。トンネルから40分ほど。ここまではさほど急な道でない。ここから岩屋越まではさらに40分かかる。
大ケヤキは、根元ですぐ2本に分かれ、幹周りは4.6m。樹皮が鱗状に剥がれた文様は見事。谷の上流である斜面地。よほど成長に適していたのか、対面に幹周り4mの大ケヤキがあと1本ある。

Otoji.K氏HP「長崎県の名木」リストの中の説明は次のとおり。位置図は同HPに詳しくある。
この木の紹介は、同氏以外ない。長崎森林管理署HPの2007年12月14日トピックスでは、大モミの道に表示板など取り付けた記事がある。文中に「黒木地区の国有林には、萱瀬スギを始めケヤキやモミの巨木が点在している」と記しているだけのようだ。
本では、長崎県生物学会編「多良岳の生物」2001年刊57〜59頁に、宮崎正隆氏稿「多良山系の巨樹・巨木」があるが、この大ケヤキは紹介されていない。

周辺を探した。同氏はケヤキの2本しかふれられていないが、すぐ近くに大モミも2本あった。何の石垣跡か長い。そこから生えた1本は、幹周り4m以上の大木。あと1本はやや小さい。
岩屋越まで行く。この道は昔、2回ほど登った記憶がある。最後の登りはやはりきつい。郡岳ー経ヶ岳の尾根縦走路で、岩屋越はこの中間くらいの地点。雪道の越には「大村鹿島県境」の標石と、「平谷温泉へ2km 岩屋へ2.5km」の道標があった。

大ケヤキ

以前、五島の巨木の写真を送って頂いた針本さんから、大村市黒木の大ケヤキのある場所を教えてもらった。早速、見に行く。黒木トンネル近くに駐車し、トンネル入口の真上に向かう左手の山道を登る。5分ほど登ると大ケヤキの表示板がある。山道は、岩屋口ー岩屋越コースになっている。
この山はスギ、ヒノキが植林された国有林。高木にはシイ、アカガシ、ホソバタブ、ヤブニッケイ、低木にはヤブツバキ、アオキ、ネズミモチ、ヒサカキなどが多い。2〜3ヶ所、水のない渓流を渡る。どこが道なのか判りずらい箇所があるが、テープや印の石組みを頼りに進む。「レスキューポイント番号502 」の表示を過ぎる。

登り始めて40分ほどで、針本さんから教えてもらった切り通しに着く。めざす大ケヤキは、ここから100mほど。足も軽くなる! しばらくすると、左斜面下にそれらしき巨木が見えた。斜面を下り、大ケヤキと対面。
そこから、山道を少し登ると レスキューポイント番号503 」の表示がある。初めて訪れるには、判りずらい。針本さんの地図のおかげで見ることができました。針本さんに感謝!

大ケヤキの幹は地上2mの所から二つに分かれているが、二本が合着したようにも見える。幹回り4.6m。樹高は25m前後。森の中で存在感がある。そこから少し下ると渓流になっていて、水が流れている。手ですくって渇きを癒す。
一息ついて見ると、対岸の斜面に大ケヤキが1本ある。幹回り4m。樹高はさきほどのケヤキとほぼ同じで、両方のケヤキの枝が空で触れ合わんばかりに、向かい合っていた。