北・南有馬町に残るアーチ石橋 (1) 南島原市北有馬町
南島原市北有馬町・南有馬町に残るアーチ石橋は、11橋である。このうちの(1)。
ここも石橋の宝庫である。諏訪の池から北有馬へ下る県道30号線から少し入ると見学できる。
HP「長崎県の石橋を訪ねて」による説明は次のとおり。同HPも参照。
写真 1 第 39 番 面 無 橋 北有馬町今福名面無 タカエ川
江戸末期〜明治初期 長さ 12.0m 幅員 3.4m
棚田の中に見える橋は、元の往還に架かる橋 有馬川の支流、高江川に架かる。
岩屋川のアーチ橋が自然石組だと感心してたら、この面無橋には驚いた。枠石の外側だけは多少の加工がしてあるが、それ以外は加工の跡が余り見られない石ばかりで組まれている。よくこれで綺麗なアーチが保てるものだ。付近の景観ともマッチした良い橋だ。
写真 2 第 52 番 西 平 橋 北有馬町西正寺名西平 西正寺川
明治30年8月 長さ 28.5m 幅員 5.0m ハツメ石
石工 森田清次郎。肝心なアーチが見えないのが残念。
山本教育長のお話では、なんとここは「ゴミ捨て場」になってしまっていたそうだ。手前の橋があってアーチを簡単に見ることができない。
写真 3 第 66 番 桶口橋(テイグチ橋・坂下橋)北有馬町坂上下名坂下桶口 大丸川
明治28年 長さ 20.2m 幅員 5.1m ハツメ石
坂下小学校前の県道を下り、大丸バス停の川下側に架かる。
枠石はしっかりとした切石だが、側面は自然石を野面で積んだ状態。標柱には石工の名前が刻まれていて、北高来郡上戸村の上戸栄助とある。
橋底から見ても、まだまだしっかりとしていることが見て取れる。
写真 4 第 45 番 元 平 橋 北有馬町坂上下名田中
大正10(1921)年 長さ 18.7m 幅員 2.8m
有馬川にの支流、坂下川。上流側に新元平橋がかかる。
橋の横には公園整備がなされている。
北有馬町には沢山のアーチ橋が残っているそうだ。この橋も偶然に出会えた。
写真 5 第 44 番 田 中 橋 北有馬町坂上下名田中
明治36(1903)年 長さ 13.7m 幅員 3.9m
馬川にの支流、坂下川。坂下小学校から入る。
柿ノ木谷への案内板の先に、田中橋は現われた。川底を見ると橋の材料になりそうな砂岩の層が見える。北松の佐々川と同じように石に恵まれているのかもしれない。
美しさを感じさせる良い橋だ。
写真 6 第 49 番 荒 田 下 橋 北有馬町坂上下名下田中
明治35年 長さ 5.6m 幅員 3.9m
有馬川の支流三八川に架かる。田中橋のすぐ上流。
田中橋を渡らずにそのまま50m程上ると、有馬川の支流の坂下川の、さらに支流となる三八川の合流点に出る。この荒田下橋を越えて坂を登ると、荒田橋に行き着く。