仲筋井戸 武富町武富
サイト「近世以前の土木・産業遺産」沖縄県リストによるデータは、次のとおり。武富東港から島の中心、仲筋集落まで行く。武富小中学校前の乗合バス発着場広場のところに「仲筋井戸」はある。所在図参照。
仲筋井戸 ナージ・カー
(八重山)竹富町(竹富島) 石積井(石灰岩、すり鉢状) 長径5m,深7.5m 不明 町教委 観光的整備 ひしゃげた円形をした、急勾配の石積み井戸/竹富島で最大の井戸/底に水が残る 2 B
HP「竹富島のカー(井戸)」による説明は、次のとおり。
10.ナージカー(仲筋カー)
島のほぼ中心部にある井戸で、1976年に石垣島からの海底送水が行われるまでは、島内の飲料水の供給源として利用されていた貴重な井戸です。 大昔は、この井戸の水を使い稲作が行われていたそうです。
この井戸には犬が発見したという伝説があります。それは、昔、犬を連れて井戸を探していた人が、犬のしっぽの先が濡れていることに気がつき、付近を探してこの井戸を見つけたそうです。 そのため、この井戸の石垣は犬が座った形に作られています。この井戸の水は、今では出産祝いの水や元旦の若水などに使われているそうです。
現地説明板は、HP「竹富島の石碑・説明看板 (東集落・北&東)」によると、次のとおり。
仲筋井戸(ナージカー)
その昔、仲筋村の村建ての神である新志花重成(アラシバナカサナリ)が飼っていた犬が、干ばつにもかかわらず尻尾を濡らしていたことで、発見された井戸と伝えられています。島人は、正月の若水や産湯としてこの井戸水を利用してきました。
一九七六(昭和五一)年に石垣島からの海底送水が引かれるまでは、飲料水の供給源として利用されていた貴重な井戸でした。
Naji Ka(Nakasuji well)
Legend tells that Naji Ka was discovered long ago when Arashibana Kasanari’s dog, (kasanari is the deity who built Nakasuji Village), was found with its tail wet, although the island was suffering from a drought. Water from this well has long been used by islandsers to give newborn babies their first bath, and as wakamizu (the first water drawn on New Year’s Day).
It was also important for islanders as drinking water until 1976 when an underwater pipe was laid to provide fresh water from Ishigaki Island.
※ 現在は周囲が塀で囲われていますが、当初はウリカー(降り井戸)でした。