名古川の泉(ナコウガー) 金武町金武
国道329号金武大橋を渡り、金武町中川区の中川バス停まで行く。右側にローソンあり、左右どちらの町道から入ってもよいが、合流するところの草原奥に「名古川の泉(ナコウガー)」の井泉がある。
現地説明板には「国頭方東宿道に隣接した井泉は、往時の役人や旅人が労を癒したところであったと伝えられている」とある。
金武町HPの金武町指定文化財による説明は、次のとおり。
ナコウガー(名古川)の泉 [記念物(遺跡)]
中川区名古川原10408番地に位置し、部落の先人達が生活の中で造り利用した掘り下げの井泉で、南西約350mの地内に背からの集落が多く見受けられます。近年まで地域住民の飲料水であり、元旦の若水を汲み、産水として利用された井泉です。井泉の下方には野菜・芋・農具の洗い場や牛馬の洗い場などがあり、近くの子供たちの遊び場でもありました。
花城文進氏(83才)によれば、泉の近くの畑に花城、屋比久両家の藍つぼがあり、付近の畑では昭和初期頃まで藍の栽培が営まれ、藍つぼは昭和50年代までその跡をとどめていたそうです。昭和37年に上水道が地域に普及し、生活様式の変化と共に泉も生活用水として利用されなくなり、今日まで至っています。
指定年月日 :平成6年4月28日
所在地 :金武町字金武10408番地