菰田船継所跡 和水町下津原
現地説明板は、次のおり。県道6号和水町下津原の菊池川を渡る菰田橋の右岸にある。
菰田船継所跡 所在地 和水町下津原字菰田
安政2年(1855)の「菊池川全図」で、岩村川と菊池川の合流点すぐ下流に66間の石積みが記されています。ここが菰田船継所跡で、近世の水上交通の要所にも数えられる一方、船着場としても活用されてきました。以前は4階建ての商家が建っており、往時が偲ばれます。
寛永期(1624〜43)においては、菊池川中流から高瀬蔵納の拠点3箇所のうちの1箇所として繁栄しました。…(中略)…
明治になると、10年(1877)の西南戦争の際、菰田での渡河を記していることから、陸上交通の上でも重要な位置を占めていたことがうかがえますが、船継所の機能は次第に失われていき、鉄道の発達により物資輸送は陸上運送へと推移していきました。
平成21年3月 和水町教育委員会