唐仁古墳群 東串良町唐仁、小新地ほか
鹿児島県教育委員会HP「鹿児島県の文化財」による説明は、次のとおり。国指定史跡碑地しか写していない。
唐仁古墳群
【所在地】肝属郡東串良町
【種 別】国指定史跡
【指定年月日】昭和9年1月 22 日
東串良町字唐仁,小新地,大塚,大塚原にまたがる日本南端の畿内型の大古墳群である。古墳時代前期から後期に及ぶものといわれる。
昭和9(1934)年指定の折は前方後円墳7基,円墳 125基となっていたが,昭和 37(1962)年の調査では前方後円墳5基(うち1基は不明)円墳 113 基,計測不能の円墳 14 基,台帳に記載されてない円墳6基である。昭和 57(1982)年夏に東串良町教育委員会が綿密な調査を行った。それによると前方後円墳7基のうち3基は変形して残っており,円墳125基のうち3基が所在不明で,122 基は所在がはっきりしている。最大の大塚古墳(第1号墳)は周溝をめぐらせた前方後円墳で,主軸の長さ 130m,前方部から周溝の端までの長さ 185m である。後円部の高さは 11m で,その上に大塚神社が建立されている。渡り廊下の下に堅穴式石室があり,内部に舟形石棺を納めている。
大塚古墳の規模は,全国的にみても規模が大きいものに属する。前方部は非常に低く、後円部の本来の高さは 12m と推定される。最高部がけずられて大塚神社が建っている。この形式は前期のものとされる。中期になると前方部が高くなり,後期になると更に高くなる。