南蛮船係留の大くす 南大隅町根占川北
現地説明板は、次のとおり。国道269号の雄川河口、塩入橋のところに立っている。
南蛮船係留の大くす 町指定文化財(天然記念物) 昭和43年12月10日指定
今から約500年前の頃、雄川の河口はこのあたりまでも水も深く天然の良港であった。唐や南蛮、琉球の船が出入りする貿易港で入港した異国船はこのくすにともづなを結び珍奇な交易品を荷上げしたと伝えられている。また唐船と南蛮船との間に争いが起こり池端弥次郎重尚がこれを仲直りさせようとして唐人の火矢に当たって戦死したと古い記録に見える。
この頃この附近一帯には唐人町もでき港は繁栄した。この大くすは樹齢千年を重ね、南大隅町根占の栄枯盛衰の歴史を見守ってきた老木である。大事に保護していこう!!
平成18年2月 南大隅町教育委員会