ヤッコソウ発生地  日置市東市来町湯田

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ヤッコソウ発生地  日置市東市来町湯田

鹿児島県教育委員会HP「鹿児島県の文化財」による説明は、次のとおり。開花写真は現地説明板から。
場所がわかりにくいが、国道3号湯田市街手前からJR鹿児島本線北側沿いの道へ入ると、向湯田に入口案内板がある。奥の星原宅裏山が指定地である。

ヤッコソウ発生地
【所 在 地】日置市東市来町湯田 4008 − 4
【種  別】国指定天然記念物
【指定年月日】大正 11 年3月8日

ヤッコソウは世界最大の花を咲かせるラフレシアと同じラフレシア科の植物で,シイ属の植物の根に寄生する1年生の種子植物である。10 月から 11 月に高さ約7 cm の鱗片葉のついた花茎を出し,頂端に白色の花を1個つける雌雄同体の植物で,花には蜜があり小鳥などが吸いに来ることもある。
ヤッコソウの名は,その形が江戸時代の「奴」の姿に似ていることから,明治 41(1908)年に牧野富太郎によって命名発表された。嘉永年間(1848 〜 53 年)には,奄美大島に配流された名越左源太が『南島雑話』の中で,珍しい植物があるとこの植物を図入りで説明している。
ヤッコソウの分布は四国,九州南部,種子島・屋久島,奄美,沖縄であるが,各自生地での発生個体は少なく,産地も減少している。東市来町湯田の指定地は,稲荷神社境内の右横約 100m2 であるが,指定地以外では,神社の裏山一帯,付近の民有林,遠くは,皆田,市来町大里の宇都,串木野市冠岳,吹上町などにも見られる。