平戸街道川棚往還の大タブノキ 東彼杵郡川棚町百津郷
国道205号線が川棚町に入ったすぐに、JR大村線の鉄道をはさんで左手にこのタブの木が見える。川棚警察署手前の踏切を渡るが、細い道の踏切なので車は川棚駅前近くまで行き、城山交差点から海岸の広い埋立道路へ迂回して行った方がよい。
タブノキのあるところは、平戸街道の道筋である。住家の横の木の根元に川棚町教育委員会が建てた「平戸街道はここから北上し、根元に泉が湧いて旅人は憩いの緑陰に供した」との石碑があった。幹が大きく分かれている状況は、根元に葉が茂って写せなかった。
Otoji.K氏HP「長崎県の名木」リストの中の説明は次のとおり。
川棚町のタブノキ
東彼杵町から川棚町に入った直後の国道205号線近くにある。国道から見ることもできる。
地上1mほどから幹が大きく二つに分れている。それぞれの幹周りは、およそ2.5mと3mほどはある。右の幹には洞ができている。地上4mほどから幹は切られていて幾つかの枝が伸びている。
幹には切られた跡がいっぱい残っていて、材木や薪として役だってきたことが想像され、「頑張ってきたんですね」と声をかけたくなる。
国道205号線は平戸街道と言われ、長崎街道の分岐点(東彼杵町)から平戸に至る街道である。昔、平戸に向う旅人は、このタブの下で休憩をとったと記されている。