塚崎のクス  肝付町野崎字大塚

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塚崎のクス  肝付町野崎字大塚

鹿児島県教育委員会HPの「鹿児島県の文化財」による説明は、次のとおり。

塚崎のクス
【所 在 地】肝属郡肝付町野崎字大塚 2238
【種別】国指定天然記念物
【指定年月日】昭和 15 年2月 10 日

クスノキはクスノキ科の常緑高木で,材質に優れ,また材から樟脳が取れるので古くから植えられ,利用されてきた。日本では本州,四国,九州の暖地に生育しているが,野生のものであるかははっきりしない。
塚崎のクスは,鹿児島県では「蒲生のクス」,「志布志の大クス」に次いで大きなもので,目通り周囲 14m,高さ約 25m,推定樹齢 1,200 〜 1,300 年以上といわれ,塚崎古墳1号墳の上に生えている。現在も樹勢は盛んで,オオタニワタリやハゼノキなどの植物が 50種類以上も着生している。根元から地下にかけて大きな空洞があり,大蛇がすむという言い伝えや,大戦争が勃発する直前に枝が折れて知らせるという伝説も残っている。
所在地の大塚神社は,島津忠久(1179 〜 1227 年)が,薩摩,大隅,日向の守護職に補される際,家臣を薩摩に先行させ,武蔵国秩父権現大菩薩を島津家の守護神として勧請したといわれる。このクスノキは,その当時からの神木といわれ,今なお崇敬を受けている。