花瀬自然公園 錦江町田代川原
ふるさと元気風ネットによる説明は、次のとおり。
花瀬自然公園・花瀬公園まつり錦江町(旧田代町)
大隅南部県立自然公園内の花瀬川の川床は、指宿カルデラからの溶結凝灰岩が、幅約100m、距離約2kmにわたってちょうど石畳を敷き詰めたようになっている。そのため、そこを流れる水がさざ波を立てて、まるで白い花が流れているかのような文様を作り出し美しい景観をなす。雄川のこの一帯を花瀬川と呼ぶのは、この美しい景観にちなんでのことだそうだ。清流に沿って遊歩道が整備され、四季折々の景観を楽しむことができる。春は桜・藤の花の名所としても知られ、江戸時代には島津斉彬公も訪れ、景を愛し、曲水の宴を楽しんだ記録が残る。花瀬公園にはキャンプ場、花瀬バンガロー村、花瀬オートキャンプ場、花瀬でんしろう館等の施設があり、公園全体がレクレーション村として整備され、毎年4月の第一日曜日に花瀬公園まつりが盛大に開催される。
石畳の間をぬって流れる花瀬川
バンガロー村の遊歩道上流点には幾段にも連なる絶景の滝があり、清生しい空気を滝と一緒に満喫できる。
花瀬でんしろう館・オートキャンプ場
田代の新名所。車がそのまま横付けできる手軽さが好評で夏は大にぎわい。
花瀬の史跡「お茶亭跡」「花瀬神社」
花瀬は、三国名勝図会にも記されるほどの景勝地で、島津18代久光・二十四代重年・二十八代斉彬も来遊し、14個の釜を湯わかし・煮炊きに利用したとされる。その釜跡が「お茶亭跡」として保存されている。
幕末の頃の花瀬の風景 薩摩藩編集の「三国名勝図会」より
三国名勝図会には「流七町56間 横三十余間」と記してある。ちなみに尺貫法で1町は60間(約109m)、1間は6尺(約1.82m)。
※大隅南部県立自然公園は,南大隅町外之浦から肝付町火崎に至る太平洋に面した海岸部分と,雄川及び花瀬川流域の一部が指定されている。
※注;「でんしろう館」の「でんしろう」は地名の「田代」を「でんしろ」と読めることに由来するそうだ。多目的ホール、パネル展示室、特産品展示販売コーナーなどを備え、地域の交流の拠点になっている。