大正十一年頃のガラス写真 177 茂木桟橋
「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。
「大正十一年頃のガラス写真」
177 (茂木桟橋)
目録番号:5262 茂木桟橋(3)
〔画像解説〕
3826から後ろに撮影ポイントを変えた絵葉書写真。茂木村本郷の九州商船小浜航路の桟橋。大正3(1914)年長崎商船茂木〜小浜航路が開設され、長崎から雲仙方面に向かう観光客がこれを利用した。海上には帆船が浮かぶ。海岸の家並みの屋根は藁葺きの昔に比べて瓦葺に変わっている。
■ 確認結果
「ガラス写真」とは、感光する写真乳剤を塗ったガラス板を写真機にセットして撮影した後、乾板をもとに写真を焼き付ける。フィルムが普及する前の明治から昭和にかけてよく使われた(朝日新聞キーワード解説)。
スタジオアートアイ制作CD「大正十一年頃のガラス写真」は、長崎を撮影していると思われる
308枚の写真。整理番号のみで、撮影地はまったくわからない。心当たりの場所を探してみる。
整理番号177は、「茂木桟橋」を後ろの弁天山の高台から撮影した写真であろう。
長崎大学データベースに、目録番号:5262「茂木桟橋(3)」などの作品がある。