長崎外の幕末・明治期古写真考 目録番号: 3316 桂川(3) ほか
「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。長崎以外の気付いた作品も取り上げる。
目録番号: 3316 桂川(3)
〔画像解説〕
保津川渓谷上流を下流より望む。山腹の地形から旧京鶴鉄道朝日トンネル西口下の渓谷から北西を向いて撮影されたと推察される。谷間から牛松山が姿を見せる。右の南側山腹に鉄道の軌道が見えないので、写真は京鶴鉄道の嵯峨・園部間が開通する明治32年(1899)8月以前に撮影されたと想像される。玉村康三郎撮影。
目録番号: 1307 保津川(7)
■ 確認結果
目録番号: 3316「桂川(3)」と、目録番号: 1307「保津川(7)」は、同じ写真であろう。撮影者は「玉村廉三郎」か、「玉村騎兵衛」のどちらか要調査。
タイトルも「保津川」の方に統一が必要ではないか。「桂川」と条件を指定して探しても、目録番号: 1307「保津川(7)」の作品は表れない。