長崎を撮る! 2−29 若宮稲荷 風頭山を行く子ども神輿
HP「長崎大学附属図書館 幕末・明治期日本古写真メタデータ・データベース」などに収録している長崎の古写真について、撮影場所などタイトルや説明文に疑問があるものを、現地へ出かけて調査するようにしている。順不同。
写真展「長崎を撮る!〜記録写真家・高原至の世界」
2−29 若宮稲荷 風頭山を行く子ども神輿 山頂はのどかな田園風景 昭和33年
〔画像解説〕
若宮稲荷といえば”竹ん芸”を思い浮かべるが、秋の大祭10月14日、15日に氏子の子どもたちが担ぐ神輿も町内をはじめ近郊を練り歩く。写真は風頭山頂を進む子ども神輿。当時の山頂付近は民家が少なく、畑が広がるのどかな田園風景が広がっていた。
■ 確認結果
NBC長崎放送60周年記念写真展「長崎を撮る!〜記録写真家・高原至の世界」が、次のとおり開催中。
被爆の惨状から復興する長崎の町を撮りつづけた記録写真家・高原至さんが切り取った「長崎の町と人間の営み」の100枚。高原さんの心を感じて下さい。
日時/会場
2012年5月8日(火)〜5月20日(日)
午前10:00〜午後8:00 ※5/14(月)休館
会場:長崎県美術館 県民ギャラリーA室/入場無料
きのう、写真展を見学に行った。「2−29 若宮稲荷 風頭山を行く子ども神輿 山頂はのどかな田園風景 撮影 昭和33年」の作品。会場内「撮影禁止」のため、展示写真を掲載できないが、〔画像解説〕に疑問を感じた。
「…写真は風頭山頂を進む子ども神輿。当時の山頂付近は民家が少なく、畑が広がるのどかな田園風景が広がっていた」
眼下に広がる市街地から、風頭山頂あたりを撮影していると思われるが、山頂付近にこんなに民家があったのだろうか。子ども神輿が歩く道路と、民家の状況から、これは現在の風頭公園へ登るまだ手前の、小川ハタ店あたりの風景ではないだろうか。
風頭山頂は、展示写真の右上外となるだろう。神輿が風頭山頂の道を通っていたか、若宮稲荷神社に確認をお願いしたい。現在の車道をそのまま伊良林の町内へ下ったのではないだろうか。