崎戸島特設見張所聴音所と海軍用地などの標石
陸軍省要塞地帯標や海軍省軍港境域標の、標石探しと研究をされている佐世保市高橋輝吉氏から寄せられた資料。
2012年1〜2月、西海市崎戸島の特設見張所聴音所と海軍用地などの標石を探した記録。
高橋輝吉氏稿 崎戸島特設見張所聴音所と海軍用地などの標石
西海市崎戸町に旧海軍の標石があると、長崎の知人(注 onnanomiyako2007 さんの情報により私が高橋氏へ知らせた)からはがきが届いた。前々より一度は行ってみたいと思っていた島だった。いろいろ調べているうちに、崎戸島の西端に、旧日本海軍の「特設見張所聴音所」があるとのこと。ホテル咲都のその先の先に「特設見張所聴音所」あり、大きな建物でした。
当時は○秘地帯で、声にもならなかったと思う。例の如く調べて廻った。有りましたぞ。「海軍用地」などの標石と「三角点」(コンクリート)。「特設見張所聴音所」の建物は大きく2階建て。窓が大きいのも気になる。雨天も看視したのかなー。
左横に展望台あり。見るは前方海上。廻り窓が多い。大正13年3月潜水艦事故。45名の顔が思い浮かび、叫んでみたかった。
見つけた標石は、「海軍用地」(号なしの1本)、「第三十二号」、「第三十四号」、「三角点」(コンクリート)の4本。この高い山が「耳」の役目をしたのかなー。
(崎戸島特設見張所聴音所の現地説明板)
この施設は、旧日本海軍佐世保鎮守府の特設見張所の中の聴音所として昭和13年(1938年)に建設され、終戦までの7年間、海底のスクリュー音等をキャッチするための施設でした。
二度とあのような悲惨な戦争の起こることのないよう、後世に残すため保存しています。
崎 戸 町